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診療科数の推移にみる診療所の動向
厚労省から2020年と2023年の標榜診療科ごとの診療所件数の推移が公表されています。
3年間で医科診療所は2,300 件程増加し、歯科診療所は1,000 件程減少しています。
現在、糖尿病患者の増加に伴い、糖尿病内科の開業は増加傾向にあります。一方で、呼吸器内科や循環器内科は減少傾向にあり、今後も新規開業は少ないと予想されます。また、消化器内科も減少傾向にありますが、これは診療所の建築面積が比較的大きくなるため、建築費高騰の影響を受けている可能性が考えられます。
診療科別の動向として特に顕著なのは、皮膚科・美容外科の増加です。一方で、少子化の影響により、小児科・産婦人科・耳鼻咽喉科の減少は明らかです。出生数の減少は予測よりも速いペースで進行しており、診療環境の変化に柔軟に対応していく必要があります。クリニックの患者構成を確認し、将来的な患者動向を的確に把握する時期に来ていると言えるでしょう。
【文責：西澤和弘／プロフィールはこちら】